【備忘録】Pythonの仮想環境構築と実行ファイル化

現在使用しているのPythonのpipがバージョンアップできない。
そのせいで一部ライブラリ(Pillowなど)を使用するとエラーが表示されてしまう。
これでは色々と作業に支障をきたすので、解決策を忘れないように残す。

そもそもpipがバージョンアップできないのは一部ファイル(t64.exe)が見つからず、ロールバックされたことが原因とのこと。
(Microsoft365 Copilotにエラーメッセージを食わせて教えてもらったことによると)

そこでCopilotから対応策と教えられたのが、仮想環境を構築して、仮想環境内のpipをバージョンアップし、コードを実行する方法。
やり方を以下に示す。

仮想環境の構築

①新しい仮想環境を作成する
 コマンドプロンプト上で「python -m venv pipfix-env」を実行する。
②仮想環境を有効化する
 コマンドプロンプト上で「pipfix-env\Scripts\activate」を実行する。
③仮想環境内でpipをアップグレードする
 コマンドプロンプト上で「python -m pip install --upgrade pip」を実行する。
 ※過去に構築した仮想環境内で一度でもアップグレードしていれば、再度実行する必要はない。
  ただし、バージョンが新しくなっていたらアップグレードする。
④仮想環境内でPillowをインストールする
 コマンドプロンプト上で「pip install pillow」を実行する。
 ※過去に構築した仮想環境内で一度でもインストールしていれば、再度実行する必要はない。

以上でエラーに対応し、Pillowライブラリが使用可能になる。

アプリの実行ファイル化

アプリの実行ファイル化についてもメモを残す。
①仮想環境内でpyinstallerをインストールする
 コマンドプロンプト上で「pip install pyinstaller」を実行する。
 ※過去に構築した仮想環境内で一度でもインストールしていれば、再度実行する必要はない。
②.exeを作成する
 コマンドプロンプト上で実行ファイル化したいPythonファイルがあるディレクトリに移動し、
 「pyinstaller --onefile --windowed ○○.py」を実行する。
 ※○○.pyには実行ファイル化したいPythonファイルを記述する。
 --onefileで1つの実行ファイルにまとめるよう指定し、--windowedでコンソール画面を表示しないよう指定している。
③作成された実行ファイルを確認する
 「②」で移動したディレクトリ上に「dist」フォルダが作成されているので、そのフォルダ内にある.exeファイルを確認する。
 ダブルクリックで起動、PythonがインストールされていないPCでも実行可能。
補足:アイコンを付けたい場合
 アイコンファイル(.ico)を別に用意して、
 コマンドプロンプト上で「pyinstaller --onefile --windowed --icon-○○.ico ○○.py」を実行する。
 ※○○.icoには任意のアイコンファイルを、○○.pyには実行ファイル化したいPythonファイルを記述する。

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