よみがえる変態 星野源
文春文庫から出てる著者:星野源、「よみがえる変態」を読んだ
感想をつらつらと書いていこう
母親が実家の整理整頓をしている時に処分予定の本を大量に引き取った
その中にあった本で、大した理由もなく、暇つぶしに読み始めた
過去に週刊誌に寄稿していたエッセイを集めたものだそうで
最初の方は趣味の話、スケベな話、クリエイターの話とか
どうでもいいことが書かれていて
「星野源ってこういう人なんや~」
って感じで読んでた
曲は数曲知ってたし、ラジオもやっていることは知っていたけど
星野源自身にはそこまで興味はなかったけど、
共感できる話も多くて、素直な人だなと好感が持てた。
内容も軽く、一つの章あたりの内容も少なくて読みやすかったから
寝る前に軽く読んでたんやけど
急な大ゴマ!
その後にホラーゲームのような短文の羅列!
そこからテイストが一気に変わって重い重い話に
くも膜下出血か…うちのおばあちゃんもなってたけど
こんな風になるのか…闘病生活しんどすぎる…
っていうか星野源って入院してたんや
全然知らんかった
自身の体験を綴ってるから、とにかくリアル
今の知り合いの中にも、将来年取ると何人かはこの戦いを体験する人が出てくるのか
自分もその一人になるかもしれん…
脳ではなくても、内臓系とか免疫系とか病気はいっぱいあって
どれになってもこんな戦いになるのだろうかと恐怖した
読むのがきつい…
乗り越えた先の話もあって、この経験があったから今は幸せだ!
ってなってたけど、これは怖いし辛いわ
メメントモリが脳裏によぎって、変に寝付けんようになってもうたわ
もっと明るい時間帯に読むべきやったな…
読み始めと読み終わりで人生観が少し変わりそうだ
自身の体験をありのまま記してくれたからだろうか
そんなにボリュームがあったわけでもないのに
濃密な時間を過ごしたような、長い映画を見終わったような読了感があった
こんな風に心を動かしてくれたってことは良い本なんだろうな
星野源すげえなってなった
そういえば、このエッセイは結婚前に寄稿していたもののようで
お相手(新垣結衣だったかな?)のお話は出てこなかった
私の弟は、新垣結衣の大ファンで、結婚のニュースが流れたときにぶちぎれてたな(笑)
「星野源」という単語を聞くと機嫌が悪くなって、テレビで報道があるとチェンネルを変えて、
そこまでのめりこめる人がいるというのはすごいと思うとともに、ドンマイと思いながら少しオモシロと思ったのは秘密だ
この本を読めば星野源の根性とか価値観とか知れるから、少しは溜飲が下がるのだろうか…
それとも再燃してまたぶちぎれるのか…
まあおススメするのはやめておこう(笑)
